日本で唯一、発毛効果が国から認められている薬がリアップであることはあなたもよくご存じだと思います。
商品ラインナップも広く、有効成分の濃度が高いものや、男性向け、女性向けの商品があるため、あなたも含めて薄毛に悩む人であれば一度は試してみたことがあるかもしれません。
薄毛に悩む日本人にとって心強いリアップですが、最大の問題は価格が高いことです。
リアップは継続することで効果を発揮する薬のため、価格の高さは致命的です。
そんなリアップと同じ有効成分で、世界で最も有名な発毛剤がロゲインです。
本記事ではロゲインについてあなたにとって必要が知識を整理して全てお伝えしていきます。
最後まで読むことによって、ロゲインの概要、効果や副作用、どこで買えばいいかを理解し、あなたの状況に合わせて使いこなすことができるようになります。
専門的な用語も多く出てくると思いますが、できるだけわかりやすく解説していきますので、最後までお読みください。
最終章には全体のまとめを記載するので、一通り読んだ後、おさらいとしてお読みください。
目次
【しっかり理解】ロゲインの概要
ロゲインはリアップと同じく、発毛成分「ミノキシジル」を配合した発毛剤です。
その歴史は古く、リアップが認可される今から10年以上前にアメリカで誕生し、その後多くの国で販売されるようになった世界で最も有名な発毛外用薬です。
リアップを製造する大正製薬のホームページにもミノキシジル(ロゲイン)についての記載がありましたので引用しておきます。
「ミノキシジル」は米国ファルマシア・アップジョン社が開発した発毛・育毛成分です。
米国では、1985年に食品医薬品局(FDA)に申請、1988年に医療用医薬品として承認を受け発売されています。
当時から近年まで、FDAが唯一有効性を認めた発毛・育毛剤として大ヒットし、現在でも大衆薬として販売され、トップシェアを維持しております。
米国では「ロゲイン」、EU他では「リゲイン」の製品名で、1998年7月現在、85ヶ国で発売されています。うち24ヶ国では大衆薬としても発売されています。
参照元:大正製薬 医薬品毛髪用剤「ミノキシジル」製剤の製造承認を取得 より
ここで紹介されている「米国ファルマシア・アップジョン社」は、2003年にファイザー社によって買収され、ファイザー社は2013年に世界最大の売上を誇る最大手製薬会社になります。
そして、1988年に承認され、発売された薬こそ、「ロゲイン」です。
日本でこそリアップが認可薬なので有名ですが、世界では最大手の製薬会社がリアップよりも古くから製造・販売しているロゲインの方が圧倒的に有名で一般的です。
では、ロゲインとリアップでは成分にどんな違いがあるのか、次章で解説していきます。
【女性用で少々の差】ロゲインvsリアップ
ここでは、日本で認可されているリアップと海外で最も有名なロゲインとで、成分にどのような違いがあるのか比較し、検証していきます。
はじめにお伝えしておくと、男性向け商品としては両者に違いはありませんでしたが、女性向け商品で見ればロゲインの方がミノキシジル濃度が高く、より効果が高いという結果になりました。
製品名 | ミノキシジル濃度 | 性別 |
---|---|---|
ロゲイン | 5% | 男性向け |
リアップX5 | 5% | 男性向け |
W’sロゲイン | 2% | 女性向け |
リアップジェンヌ | 1% | 女性向け |
薄毛を治療する発毛剤の中でも女性が使用できることがミノキシジルの特徴でもありますが、ロゲインもリアップも男性用よりも濃度が低い点があなたも気になったかと思います。
成分の濃度は効果の高さに比例するものの、副作用の発生率も同時に高めてしまいます。
商品に含まれる成分の濃度は、臨床試験(試験的な投薬)により最適なバランスが決められているため、必ずしも濃度が高ければ良いかというとそうでもありません。
つまり、あなたが女性の場合、薄毛の程度に関係なくW’sロゲインかリアップジェンヌを使用した方が良い、ということです。
薄毛に悩む気持ちは十分に理解できますが、女性が濃度5%の商品を使うことで、期待していた効果が得られないばかりか、想定外の副作用が発生してしまう可能性があるため筆者はオススメしません。
【なぜ効くの?】ミノキシジルの効果
ミノキシジルはもともと血管を拡張する作用があり、それによって血流が促進されるため、高血圧の治療薬として使用されてきました。
ミノキシジルを投与していた患者に多毛の症状があらわれたことから、薄毛治療薬としての効果が期待されたため、様々な臨床試験の末、発毛成分として使われてきた経緯があります。
リアップを製造する大正製薬のホームページでも以下のように説明しています。
ミノキシジルは、毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を示します。
ヘアサイクルに変化が起こり小さくなった毛包を大きく深く成長させることにより、細く軟毛化した毛髪を太い毛に成長させます。
毛髪の成長をつかさどる毛包を大きく、深くするミノキシジルの作用をディープグロース効果と呼んでいます。
ミノキシジルは、さまざまなタイプの壮年性脱毛症に対して発毛を促進させます。
参照元:大正製薬 ミノキシジルの作用と効果データ より
ちなみに、同じような効果を宣伝文句としている育毛剤はたくさんありますが、どれもミノキシジルと同等の成果を得ることができませんのでご注意ください。
詳しくは過去記事「【ガチ検証!チャップアップ】3つの検証と絶対に表に出ない5つの疑問」にも書きましたが育毛剤と発毛剤は役割も効果も全く違うものです。
頭皮に用いる外用薬として、ミノキシジルを主成分とした商品が最も効果があります。
これは医学的な検証においても結論が出ている揺るがない事実です。
あなたが本気で薄毛を治すのであれば、ミノキシジルを使った商品をお使いください。
続いて、どんな薬でも初めて使うときは誰しもがきになる副作用について解説していきます。
【比較的弱め】ミノキシジルの副作用
世界的に見ると、ミノキシジルを使った薬にはロゲインやリアップのような外用薬(塗り薬)とミノキシジルタブレットに代表される内服薬(飲み薬)があります。
外用薬は内服薬に比べて、効果も副作用も緩やかです。
ここで説明する副作用についても、主に外用薬によって発生するものと内服薬によって発生するものに分けて解説していきます。
【大きな心配はいらない】外用薬の副作用
ロゲインやリアップに代表される外用薬によっておこる副作用は大きく二つあります。
- そう痒感
- 発疹
そう痒感とは強いかゆみの事で、発疹は赤く腫れてしまったり、湿疹ができることを言います。
ではなぜそう痒感と発疹が起こるのかを解説していきます。
効果のところでも述べたとおり、ミノキシジルにはもともと血管拡張機能があり、使用すれば血管が広がって血液が通りやすくなります。
血液が通りやすくなれば血流が良くなるため、痒みが起こりやすくなります。
かなりシンプルな説明ですが、それがそう痒感の正体です。
もしあなたがロゲインやリアップを使ってみて、そう痒感があっても特に大きな異常ではありません。
ただ、痒みがひどく、我慢できない場合は使用を止めてください。
次に発疹ですが、これは簡単にいうとアレルギー反応です。
外用薬には必ずといっていいほどアルコール成分が含まれています。
ロゲインとリアップについても例外ではありません。
商品名 | アルコール成分 |
---|---|
ロゲイン |
ステアリルアルコール
|
リアップX5 | エタノール |
このように、両製品ともアルコール成分を含んでおり、これが皮膚を刺激します。
あなたのまわりにも、注射前のアルコール消毒で腕が赤くなる人がいると思いますが、あれはアレルギー反応なので、そういう方がミノキシジル外用薬を使用すると発疹が出てしまうケースがあるのです。
こちらについてもそこまで心配はいりませんが、あまりひどいようであれば使用を中止し、医師に相談することをオススメします。
本記事は外用薬のロゲインとリアップについて記載しているため、副作用についても外用薬が引き起こすものに特化して説明しています。
ミノキシジルの副作用にはこの他にも
- 肝機能障害
- 心臓疾患
の2種類があります。
この2種類は特に内服薬によって起こりやすい副作用ですが、念のため簡単に紹介しておきます。
詳しくは、過去にミノキシジルの内服薬について詳しく書いた記事があるためそちらをお読みください。
肝機能障害も心臓疾患も、ミノキシジル自体がゼロから原因を作り出すのではなく、もともと既往症や障害がある場合に気をつけていただきたい点がポイントです。
肝臓については強い薬を飲めば誰しも大きな負担がかかります。
肝臓には代謝機能があり、ミノキシジルのような薬に限らず、体内に摂取した物質を分解し、体に吸収できる栄養に変換する働きをしています。
この摂取した物質が持つ作用が強いほど、代謝を行う肝臓にも負担をかけます。
もともと肝臓が弱い方や既往症を持っている方は、負担が増えた状態に耐えられないため、何かしらの障害が発生します。
心臓疾患については主に狭心症を指します。
過去記事でも紹介していますが、実際の医師が書いているブログの中にある説明がとてもわかりやすいので引用します。
この理由は、ミノキシジルの血管拡張作用は主に動脈に起こり、静脈には作用しないことに起因します。
血液の流れは、心臓→動脈→静脈→心臓へと戻ってきますから、動脈が拡張されて増えた血流量は、通常拡張された静脈によって緩衝されますが、静脈の拡張がないために、一気に心臓へ血液が流れ込み、心拍出量が異常に増加します。
心拍出量が異常に増加するという状況は、心臓はたくさん働いている状況なので、酸素を多く消費しますが、その酸素が冠動脈からの酸素だけでは相対的に不足してしまい、狭心症発作が起こります。
参照元:肌のクリニック院長のブログ ミノキシジルの副作用 より
つまり、ミノキシジルは血管を拡張することで血圧を下げますが、動脈しか拡張しないために心臓に負担をかけ、狭心症を引き起こしてしまうというのが大まかなイメージです。
ミノキシジルの副作用に「動悸」という記載があるのは、同じ原因です。
肝臓と同じことが言えますが、心臓についても狭心症がある方や親族に狭心症がいる方、心臓がもともと強くない方はご注意ください。
ただし、外用薬による副作用はあくまでも限定的のためロゲインやリアップを使われるのであれば特に気にする必要はありません。
あなたが薄毛治療の初心者であれば、内服薬ではなく、まずは外用薬から使われることを筆者はオススメします。
それでは次に、様々な種類があるミノキシジル外用薬をご紹介し、どれをどうやって買うことがあなたにとってベストなのか選べる状態にしていきます。
【ベストな選択】選び方と買い方のポイント
本記事ではあなたがミノキシジル製品を熟知し、あなたの状況に合わせて使いこなせるようになることをゴールとしているため、ミノキシジル外用薬にはどんなものがあって、どこでいくらくらいで買えるのかご紹介していきます。
商品名 | 5%の価格 | 本数 | 1本あたり価格 |
---|---|---|---|
リアップX5 | ¥6,589 | 1 | ¥6,589 |
ロゲイン | ¥5,400 | 2 | ¥2,700 |
カークランド | ¥4,259 | 2 | ¥2,130 |
アクタビス | ¥3,822 | 2 | ¥1,911 |
ポラリス | 取り扱い終了 | ||
ツゲイン | ¥2,550 | 1 | ¥2,550 |
フォリックス | ¥7,150 | 2 | ¥3,575 |
表中の商品名でカークランド、アクタビス、ポラリス、ツゲイン、フォリクスとありますが、これは全てロゲインのジェネリック(廉価版)です。
通常、開発された薬は20年間は特許で保護されており、開発したメーカーが製造と販売を独占することができますが、ミノキシジル自体は歴史が古いため、かなり多くのジェネリクが製造されています。
リアップ以外は全て海外製品となりますが、それでも2倍〜3倍近く価格差があります。
これらの商品は1本あたりの内容量が全て60mlで、ちょうど1ヶ月分です。
(ミノキシジル外用薬の使用量は1日1ml)
リアップのホームページにもありますが、ミノキシジル外用薬は4ヶ月〜6ヶ月使用しないと効果があらわれないため、累計では2万円以上の差になってきます。
もしあなたが国内製品に対して強くこだわっており、金額的な負担が気にならないのであれば迷わずリアップX5をオススメします。
ロゲインやそのジェネリックには少なからず不安やリスクが伴いますが、リアップX5は金額が高い分、不安やリスクなく使用していただけます。
一方、あなたが少しでも金銭的な負担を軽くしたいのであれば、ロゲインを始めとする海外商品を購入した方が良いのですが、全く知識がない状態で海外製品を購入することはできません。
その中でも特にオススメなのがフォリックスです。
価格はジェネリックの中でも少し高いのですが、何より先ほどご紹介したミノキシジルの副作用であるそう痒感と発疹を抑える技術を採用しているため、より安心して使い続けられる商品だからです。
次章では補足知識として、海外製品を安全に購入する方法をお伝えします。
【しっかり選べば安全】個人輸入
日本国内で流通する薬は全て厚生労働省によって管理されています。
そのため、ドラッグストアや調剤薬局でも海外のミノキシジル外用薬を購入することはできません。
ただし、例外として個人輸入という方法があります。
念のためにお伝えしておくと、個人輸入で海外の薬を購入する行為は合法ですのでご安心ください。
過去の記事、「【10分で徹底比較】個人輸入と病院、あなたがAGA薬を買うべきはどっち?」でも詳しく説明していますが、個人輸入で安全に安く購入しようとすれば、信頼できる輸入代行業者を選ぶことがとても重要です。
これまでもずっと筆者がオススメしている業者が2つあります。
オオサカ堂とアイドラッグストアーです。
この2社以外にある程度の安心感を持って海外の薬を購入できるサイトは日本にないと断言できます。(それくらいこの業界では超大手として有名です)
上記の過去記事を読んだ上でも、もしあなたが海外製のミノキシジル外用薬を購入されるのであれば、こちらの画像からオオサカ堂もしくは姉妹店であるJISAの直接商品ページに飛ぶことができます。
▼ロゲイン
▼アクタビス
▼【筆者のオススメ】フォリックス
▼女性用フォリックス
完璧な安心感を狙ってリアップX5を買うのか、価格や手軽さを重視して個人輸入でフォリックスを買うのか、あなたの状況に応じてお選びください。
以上でロゲインについての説明は全て終了です。
最後に全体のまとめに入ります。
【理解できているか確認】全体のまとめ
本記事では、あなたが状況に合わせてミノキシジル外用薬を選び、使用できることをゴールに各章で説明してきました。
最後におさらいとして各章のポイントを記載しておきますので、おさらいしてください。
- ロゲインはリアップと同じ成分の海外製品
- ロゲインは世界最大手のファイザーが開発
- 女性用ではリアップよりも濃度が高い
- ミノキシジルは血流を促進して増毛する
- 外用薬の副作用はそう痒感と発疹がある
- 内服薬の副作用は肝機能障害と心臓疾患
- 筆者のオススメはまず外用薬を使うこと
- ロゲインには様々なジェネリックがある
- 1本あたりの値段はリアップの半分〜1/3程度
- 筆者のオススメはフォリックス
以上となります。
この記事を読んだことであなたの知識の幅が広がり、昨日よりも有効な選択肢としてロゲインやジェネリックが活用できることを祈っています。
ではまた。